Killers of the Flower Moon (邦題:キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン、2023)
1920年代のオクラホマ州オーセージを舞台にした実話に基づく歴史サスペンス?長編(3時間22分!)映画です。
監督はマーティン・スコセッシ。主演はレオナルド・ディカプリオ。共演はロバート・デ・ニーロ、リリー・グラッドストーン
アメリカ原住民居住区のオーセージで石油が発見され、豊かになった原住民の富を狙って白人たちが原住民の女性の婚姻を結んだあと次々に殺めていく、という恐ろしい実話が元になっています。牛飼い事業で地元の名士的なヘイルが、その甥っ子たちに財産目当てにアメリカ原住民の女性と結婚させ次々に殺害していくのですが、残酷な描写もあり3時間半かーなり辛い映画です。映画としてどうかと言われると、まず話がヤバすぎてそれどころではありませんでした(泣
凄いなと思ったのは当時を再現している様子やインディアン女性の衣装の美しさ、そして頭の弱そうな悪いダメ男を演じるディカプリオの演技力です。たぶんオッペンハイマーと来年はオスカー対決になるのでしょうねー。どっちも暗すぎる映画ですが。。。
映画の元になっている話は映画とほとんど同じようですが、関係者は根っからの悪党だったようでディカプリオ演じるアーネストは、この事件の後の仮釈放中に強盗を働いて再び逮捕されています。
牛飼いウィリアム・ヘイル 役はロバート・デ・ニーロが演じています。
オーセージ・インディアン殺害事件
「新聞は未解決殺人事件の増加を、 1921年から1926年まで続いた恐怖政治と表現した。1918年から1931年にかけて、約60人以上の裕福で純血のオーセージ先住民が殺害されたと報告された。 新しい調査によると、この間に他にも不審な死があったことが示されている。… さらなる調査により、死者数は数百人に達した可能性があることが判明した。」
これらの事件では警察の腐敗などもあり、後に国と訴訟になっています。
「2011年、米国政府はオーセージと3億8000万ドル(2023年のドル換算で5億1300万ドル)で和解した。この和解により部族の信託財産の管理も強化され、内務省と部族間のコミュニケーションも改善された。」
ロッテントマトは92!
Expend4bles (邦題:エクスペンダブルズ 4
『エクスペンダブルズ 3』(2014 年)に続く『エクスペンダブルズ』映画シリーズの 4 番目の作品。
ベトナムでは9月に封切られたので見ましたが...脚本がそもそも悪いのとスター俳優がステイサム以外はヨボヨボしたお爺さんで迫力以前の状態に。補強の50セント、ミーガン・フォックスを迎えてより薄くなってしまい、ステイサム頼みな珍妙な映画になってしまいました。
タイ人のアクションが入ると誰も重機を使わなくなったり、ご都合主義もさえわたりシリーズ最低の出来き、はやくもラジー賞の呼び声w
THE POPE'S EXORCIST (ヴァチカンのエクソシスト、2023)
実在のヴァチカンの悪魔祓い神父がモデルのホラー映画で、ラッセル・クロウ主演。
1990 年の書籍『エクソシストは語る』とガブリエレ・アモース神父の1992 年の書籍『エクソシスト: さらなる物語』を基に、マイケル・ペトローニとエヴァン・スピリオトプロスが脚本、が監督しています
ということで真面目なおっかないホラー映画かと思ったら、いきなりラッセル・クロウ扮するアモルス神父がウイスキーを煽って悪魔と対決したり、ちょっとコメディータッチ。
相方の神父もイケメンで怖がり。Huluのドラマですか。。。という主婦向けコンテンツような雰囲気が。。。
イタリアが舞台なので、ちょっとおしゃれw
映画としてはつまらなくはなく、ラッセル・クロウおじさん神父がいい人な雰囲気を全開で悪魔祓いの映画としては珍しく、ハッピーエンド気味。実話に基づくエンディングもあり楽しく見れました。
ロッテントマトの評価もまずまずで興行収益も全世界で合計7,670万ドルと悪くなかったようです。
The Exorcist: Believer (2023)
言わずとしれたホラー映画の金字塔「The EXOCRCIST」の続編です。
「『エクソシスト:ビリーバー』は、デヴィッド・ゴードン・グリーン監督による2023年のアメリカの超常現象ホラー映画で、スコット・ティームズ、ダニー・マクブライド、グリーンの原作をピーター・サトラーと共同で脚本を執筆したこれは、エクソシスト(1973)の直接の続編であり、以前のすべての作品を無視したエクソシスト映画シリーズの 6 番目の作品」
ラッセル・クロウのよりは面白かったです。
チビるほど恐ろしいのを想像していましたが、東南アジアの大きくて動きの早いGの恐怖のあとではあんまり…辛口なロッテントマト評価は23
ホラーとしての失敗のポイント3つ、フリードキンの陰湿な演出を真似たようで、前半は見る人にじわじわとストレスを与える方式を踏襲も、前作と違い考え抜かれたカットや職人技のような編集のかけらもなく、どこか安っぽい。
また悪魔が出てくると気温が下がる冷蔵庫演出がなく、前作の凍えるほど恐ろしい空気感はまるでなし。
そして主演黒人俳優の父親役レスリーオドムが現代の黒人らしく?スピリチャルに引いた立ち位置で全然怖がらず冷静。これじゃ視聴者も引いた立ち位置になっちゃよ今の方が断然、機材などは優れているはずなのですが技術的な失敗が多かったと思う。
友情出演的な感じで名演したエレン・バースティンリンダ・ブレアが気の毒でした。
ちなみに、これまで作られた本作シリーズは
(リーガンとバッタの話)
(パットン将軍のジョージCスコット主演、Ⅰのカラス神父が憑依されちゃう)
の3部作と、2000年に制作された
エクソシストの前日譚でメリン神父が考古学的に悪魔の研究をしている時代の話
Dominion: Prequel to the Exorcist
The Beginningの双子作品。
The Creator (2023)
ギャレス・エドワーズが製作・監督のSF映画で、渡辺謙が重要な役で出演しています。
2023年9月29日に米国で公開され、ベトナムでも同日に封切られたので見てきました。
AIが発達した近未来、米国政府の開発したAIがカリフォルニアで核弾頭を爆発させ、米国・西側同盟はAI根絶の戦いに明け暮れる一方、AIと共存している東南アジア地域を中心とした「ニューアジア」のある世界観のお話です。
物語では主役ほかアメリカ側と、世界を調和に導くネパールのクマリ的なロボット少女を取り巻く人々が中心で、スター・ウォーズの逃げ回るジェダイロボと悪の帝国アメリカみたいな雰囲気になっています。
物語はベトナム、ネパール、タイ、日本、中国語を話す人々やロボットがいるインドシナ半島風の場所が舞台で、雰囲気満点です。
アメリがが投入する兵器は巨大な超ハイテクマシンで、スター・ウォーズの帝国のようで思い切りアメリカ帝国を揶揄しています。
アジアのロボットはベトコンを彷彿とするデザインで、この映画がインド・インドシナ植民地への侵略や解放がモチーフなのが伝わってきます。
第9地区のようなハードコアSFを期待していましたが、お話は人間的で女性でも楽しく見れる作品になっています。
ヒロインは日本人風なジェマ・チャン(中国系イギリス人)と特殊能力ロボガール役のマドレーヌ・ユナ・ボイルズで東南アジア(タイ・ラオス・カンボジア)の血をもつ母親をもつアメリカ生まれ。
辛口ロッテントマトの評価もまずまず。おすすめできる映画です。
65』(原題:65)2023
65は2023年公開のSFスリラーで製作はサム・ライミ
たまたま見つけて、あまり期待せずに見たのですがなかなかの良作でした。
主演はスターウォーズで一躍有名になったアダム・ドライバー。れまでにもサム・ライミ監督の作品に楽曲を提供してきたダニー・エルフマンが参加しているそうです。
CASTはたったの4人でそのうち2人は子役。好き嫌いが別れ成功が難しいというSF映画で、いろいろな意味で覚悟がいる製作だったのではないかと思います。
フライヤーに英語で書かれていますが、65は65約万年前のこと。恐竜の全盛期なので当然ながら役の中では彼らは人間ではありません。
アダムドライバーというとスター・ウォーズよりLOGAN LUCKYが代表作かなと思っています。どうしても007ダニエル・クレイグが出てしまいますが、主役はチャニング・テイタム、主役の弟(準主役)がアダムドライバーです。
65と設定を印象づけるためでしょう、作品のはじめにタイトル(65)など一切の文字は出ずに話が進行します。物語が少し進んで引き込まれた頃に タイトル65 がバーンと出てきます。
こういう演出好きです。ほぼ広告を見ずに見に行ったのでこの時点で楽しみが増えました。
-----------(ここからネタバレ注意)------------------
と思いましたが、プロモーションで告知していたみたいですね。
フライヤーではモンスターと戦うありがちSFスリラーか?という雰囲気ですが、6500万年まえの地球に遭難して降り立ったら恐竜だらけ、というお話です。
ロビンソン・クルーソーとジュラシックパークをあわせたような感じ?
お話は恐竜サバイバルと離れて暮らす自分の娘と同じくらいの年頃のもうひとりの遭難者との交流、珍道中みたいな構成担っています。
が、サム・ライミなので次々に困ったり驚いたりでハラハラドッキリの連続。
オバケ映画よりこっちのほうがよっぽど怖かったです。(笑
ネタバレになるのであまり書きませんが、見て損はない誰とでも見に行ける良作SF映画でした。
オペレーション・フォーチュン:ルセ・ド・ゲール (2023,原題: Operation Fortune: Ruse de guerre
本来は昨年3月公開予定でしたがコロナで延期されての公開。
ガイ・リッチー共同脚本・監督、ジェイソン・ステイサム主演のスパイ映画で、、ガイリッチー監督作品なので期待してみましたが、期待以上でした。ガイリッチー&ステイサムは2000年のスナッチから5作目だそうで、奇しくも本映画のタイトルは元はFive Eyesという作品名だったそう。。
ステイサム演じる、Mi6のエージェント、オーソン・フォーチュンがおくまん長者を騙す活躍劇なのでオペレーションフォーチューンってことになったのでしょうか(?)
『サボタージュ』(2014)『フューリー』(2014)などを手掛けたビル・ブロックも制作に参加。なかなかの迫力でした。
内容はコメディーアクションで、悪役のヒュー・グラントはチョット抜けてる大富豪の役にハマってました。
お話は「すごい極秘デバイス」をめぐり悪の組織?とMi6やCIAがデバイスの争奪戦、みたいなどうでも良い話です。なのでユーモアとアクション・かっこよさがキモ。ステイサムがオトコムンムンでかっこよかったり、アホだったり、劇中でお取りに使われる映画スター役が更にアホだったりで飽きない映画でした。
ヒロイン?はオーブリー・プラザ。 コメディアンヌでもあり作中では美人のハッカーというトボけた役。知り合いの韓国ガールに似ている事もあり笑っちゃいました
次はこれを見ようかな。オーブリー主演のTo Do List.
(高校時代に見逃した、やりたいと思っている危険な課外活動をすべてまとめた「To Do リスト」)