パヤハリ!なロシアの宇宙映画 ガガーリンとスカイウォーク
スペースウォーカー(2017) (原題:Vremya pervykh/Spacewalker
史上初の宇宙遊泳のレオーノフ飛行士、ボスホート2号打ち上げと帰還の実話ドラマ。
主役の宇宙飛行士たちは素朴な永遠の少年、奥さんら女性はしたたかなロシア女として対照的に描かれているのが面白い〜。
もう試行錯誤で無理くり宇宙に突撃している時代の話なので打ち上げ後から再突入して救助されるまでトラブルの連続で何度も死にかけます。作り話か?!というくらいに問題だらけで、無理無理進行でハラハラ楽しめます。
レオーノフさんその他についてまとめている方が居ました。本物のほうがイケメンかも?
『ガガーリン 世界を変えた108分』(原題:Гагарин. Первый в космосе、英題:Gagarin: First in Space,2013
史上初の有人宇宙飛行士ガガーリンの伝記映画。主演のヤロスラフ・ザルニンの笑顔がいい! これ見てからスペースウォーカー見るのがおススメです。
打ち上げの時にガガーリンが言ったという有名なセリフ、パヤハリ!(いくぞ!)はロシア人ならうおおおっ!となるのでしょう。
2つともソビエトの官僚主義、役人や軍人めんどくさ〜、と言うのや難しい状況を機転やガッツで乗り越えた、というアメリカの宇宙譚と同じフォーマットで、プロジェクトX的なドラマになっててお約束ながら楽しめました。
ガガーリン⇨スペースウォーカーの順でセットで見るとどっぷり浸れるので重ねてオススメいたします。
それと見どころはロシアメカやデザイン。映画の中に出てくる宇宙服や宇宙船がかっちょいい。
実際にモスクワの宇宙博物館に言ったことがあるのですが、デザインがスターウォーズ。というか、アメリカ人の異文明なイメージはこのあたりが起源なのか!ってビンビン来ました。
スペースウォーカー劇中の宇宙船
これは旅行者さんの写真
Space Museum, Moscow (the dog that went to outer space) - モスクワ、宇宙飛行士記念博物館の写真 - トリップアドバイザー
また行きたいな。
『シェイプ・オブ・ウォーター』(原題:The Shape of Water、2017)
どっちにしようかと迷って先にパリ行きを見ましたがこっちも見ることが出来ました。
予想していたより面白くていい映画!
しかし、これデートとか子供ちゃんと見に行ってはいけません、禁断のオバハンオ◎ニーシーンがあって罠です。
いやー、危なかった。。。娘と見に行かないで本当に良かった。
内容は素晴らしくて、簡単に言えばパクリディズニーのアンチテーゼな大人向けファンタジー。主役のお姉さんは障害のあるオバハン、悪いことしてる感じなアメリカ政府の研究者で働いてます。 半魚人との恋愛逃避行を助けるのは隣に住んでいる干されているゲイのデザイナーと研究所に潜伏している人格者なロシアのスパイ。。。何もかもが非主流でウルトラセブンな世界観。 ギレルモさんもアメリカ大統領が大嫌いなメキシコ人だしね。
映画が始まるとギレルモデルトロの文字だらけでまずココがすごい!長年温めて来たとは言え仕事多すぎ責任丸かぶり。
この監督の映画知らずに割と見てましたがオタ系映画が基本。ヘルボーイな路線とパンズラビリンスな路線、マジンガーZなのとどれも大好きですが本作はパンズラビリンスと同じくヨーロッパ映画風。 これ系のファンタジー映画のダサさを見事に可愛さに変換しててそこがまず良かった!
まあ、ある意味続編。。。
主演のサリー・ホーキンスはゴジラ2014に出てたらしいのですが全く記憶にございません。借りてきてみたいけど先に⬇︎のコレも見たい。
アカデミーノミネートで便乗上映だ〜、ずっとシカトしてたのに突如ドタバタで上映決定の図。イーサンホーク出てるのにな!そんで劇場が小さい箱ばかりなんだよなー。。。
映画の中でひときわ光っていたのがマイケル・シャノン。この人居なかったら相当にグダグダで退屈だったかも。。。モンスターといちゃつくシーンとか面白いけど長く見たいもんでもないしぃ。
変態や狂気を秘めた役人やらせたらピカイチですな。
いや〜、パリ行きに続いていいもの見せていただきました。ギレルモ最高。
『15時17分、パリ行き』(原題:The 15:17 to Paris,2018)
なんと、話題作なのに、しかも平日の木曜日に映画の日なのに封切りになったんでイソイソと見に行ってきました。
実際にあったテロの話でしかも犠牲者本人たちが演じるという事で話題になってて気になっておりました。
内容は…素晴らしい!ものすごく感動しました。
クリントイーストウッドだなぁ、と思ったのは主役の母親役のジュディ・グリア。 年をとっても女の可愛さを失わない(=すこし馬鹿っぽい)、そして気丈そうにしても弱さを隠しきれない系、イーストウッドの好みですね!
それとギター、ポロロロロン。
イーストウッド監督の大好きな映画、グラン・トリノを思い出しました。週末見ようかな。
こちらはピアノでポロロンポロロン…。
逆に、今回は違うな〜、と思ったのは主題。
イーストウッドの最近の作品
人間世界の重たい社会問題を大きく扱って問うている印象でしたが今回は、生きることの素晴らしさや人間の勇気・友愛が前面に出ていてそこが本当に良かったです。 世の中ひどいことだらけだけど、勇気を持って立ち向かおう、誰もがヒーローなのだ、というメッセージが明確に伝わってきました。特に中盤のヨーロッパ旅行から最後に集約されてバズーカ砲のごとくハートに命中、やられてしまいました。
今回、列車に乗り合わせた乗客が実際に演じる、そこの部分への興味で見に行ったのですが見ていて全然気にならないというか、普通。有名俳優出ないので先入観なく見れてそれもまた良し。
大好きなイーストウッド監督作品なのであれこれ考えちゃうのですが、とは言えこれまではクリントイーストウッド監督映画ってなーんかいいよね、じわっとくるねーくらいで、これ!ここ!みたいな認識はなかったのですが、今回、明確に彼が撮っているものが見えた気がしたのです。 それは心。 目に見えない心、それも普段人に見せない部分をいかに言葉や台詞でなく、映像と音で伝えるか。そこに集中しているのかな?と。まあ、当たり前のことなのかもしれませんが〜。
映画の中で超効果的に出てくるのが有名な聖フランシスの平和の祈り。キリスト教徒ではないですが、 もう世の中がニュースを見るのが嫌になる程殺伐としていて、今このご時世にこういう映画を作ったのはとても意義深い思いました。
映画で出てきたのは詩の中のこの辺。
憎しみがあるところに愛を、
争いがあるところに赦しを、
分裂があるところに一致を、
疑いのあるところに信仰を、
誤りがあるところに真理を、
絶望があるところに希望を、
闇あるところに光を、
悲しみあるところに喜びを。
いや〜、見て良かったです。
一日一善、くらいはがんばろう、俺。
移民問題のドラマ McMafia と 4 BLOCKS
Amazon prime で観れる秀作ドラマ、BBC/AMC制作のMcMafia とドイツ産の4blocks。 どちらも割と短い1シーズンが視聴できるので年始からツラツラと見てました。
McMafia
McMafiaはMcって息子って意味?でマフィアの息子ちゃんの話。 ロシアでイワせていた父が足を洗って家族の安全のためロシアから移民、なにで作ったのかお金持ちなので息子はエリートコースで銀行マン。(ドラマTheOAもそうだったけど、ロシアで始まるって欧米ではそんなにフックになるんかな?)
父と同じくガラの悪い叔父がある日ロシアからの刺客に襲われトラブルに巻き込まれて…。
真面目に仕事したいのにズルズルと・・・マネーロンダリングやら麻薬取引やら危ない世界に飲み込まれていく主人公)
Amazon Prime で見れるのはシーズン1の8話でしたが未だまだ先があるみたいで楽しみ。
McMafia Season, Episode and Cast Information - AMC
4Blocks
ドイツにいる中東系?の移民の不良移民の話。
ドイツ人の刑事たち、潜入する主人公と移民ワル達と男臭いというかおっさんばかりでてきます。中東美女もでてくるけどブルガ?してたりで同じに見えて誰が誰か分かりません。
ドイツで居場所を作るには大金を稼ぐしかない、でも正規の仕事はなく…という厳しい移民の現実が上手いこと描かれています。
様々な社会的背景があるようですが主人公はダメ人間ドイツ人で移民ドラッグ密売組織に潜入し移民の側に身を置く描き方。 敵味方、人種を超えた友情がテーマとなっていきます。面白かったけどお話的にシーズン2は難しそうかな?
McMafia はお金持ちの移民、4-Blocks は経済格差移民と全く違う境遇ですが異国の地で”本流で生きる大変さ、壮絶さ”がチラチラと出てきて考えさせられました。 こんな極端に恐ろしい事になる人はそう居ないんでしょうけども。 (^^;)
ベイビー・ドライバー』(原題: Baby Driver, 2017) , 『ザ・ウォール』(The Wall,2017)
飛行機の中で見たの思い出したので書いておきます。
ベイベードライバー。
主役のカップルの2人は良いんだけど、ジェイミーフォックス、ケビンスペイシーなど大御所過ぎるのにどうでも良い役?でバランス悪い感じ…もしかしてアイドル映画なんかな?
演出はスタイリッシュ風で全体としては楽しい映画で楽しめました。
最近、ブレードランナー2049やスターウォーズといい既存のお客さんもホールドしつつ若いお客さん取り込みたいのかなー?という感じのが多く感じますがまさにそんなキャスティング?
Baby Driver
The Wall
中東の砂漠で狙撃兵に狙われて身動きできないと言う恐怖映画風な戦争映画。 リアリティとか詳しい人にはアレかもしれないですが重くなくてアリでした。なんつっても最後が…😭
日本ですらすっかり悪いイメージが浸透してきたアメリカですが、やや自虐的?な感じも面白いなーと思いました。 アメリカ国内のムードを反映してるのかな?
『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(原題:The Founder)
監督はアラモとかあんまり売れない映画作ってるジョン・リー・ハンコック,主演は善悪併せ持つ悪役顔のマイケル・キートンで超はまり役!
レイクロック自伝を読んだばかりだったのでとても面白く、当時の様子やマクドナルドの成り立ちにより理解が深まった気がしました。
(この本は孫さんも 超おすすめです。)
(15セントのバーガーがジャンジャン売れてて、というシーン。)
映画の内容はビジネスの歴史的にとても深いものがあるので本を読まないで観ると、へー、で終わってしまうかもしれませんが今の時代のビジネスの多くの要素がマクドナルドと、このころのアメリカで作られて広がったのがわかります。
気になったのはヒロイン。女っ気のない話ですが、意地悪顔の ジュラシックパークに出てた奥さんローラダーンと、再婚相手のリンダカーデリーニ(ERのイメージが強すぎなんですけど)が出てきます。で、リンダさんのメイクが暑化粧、ズラも変だし。端折りたいけどはしょれなかったのかな、やっぱり愛憎劇ないとマーケティング的に???
それと描写や説明が少なく両方とも子供が居なかったのかな?と不思議な感じがしました。
中途半端に家にいるシーンがあって、もうマイケルキートンが偽物人間というか本業のバットマンを隠して人間生活しているような変な感じ。。。
マクドナルド兄弟との確執と成功への道のりの話なのでしょうがないですが、とにかく人となりとか、人生についてはほとんど出てこなくて無理無理エピソードを入れた感じで違和感が…。それと右腕のソダーボーンとの確執もカット。クレジット前に一行解説…で、なんか勿体無い作り。時間の関係かな?
実話モノしかも何十年の歴史、ドラマシリーズでないと難しいもしれないなー、なんて思いました。と言うかドラマ化希望。
『グレイテスト・ショーマン』(原題: The Greatest Showman,2017
今日から公開になったグレイテスト・ショーマン観てきました。
(これは待ち時間の画像。お客さんは女学生が多かった〜)
内容は予告編の通り。もう本当にこのまんまで始まるので、え!もうエンディング?金返せ〜〜!と動揺したほどです。(笑
が、当たり前ですがそんなわけもなく。
こんなのも間に入っとりました。
小学生の頃の感覚だと確実オカン、おばはんなんですが、もう女。めんどくさい感じが爆発してます。。。こう言うのはヨーロピアンならでは? まねできひんわーwと関西のおばちゃん目線でした。何というか自分の気持ちが一番電話は二番な感じです。
んー.....この美人だれだっけー?劇中ずーっと気になってましたが奇跡的に気になってたことを思い出して調べてわかりました。
SF映画 LIFE の絶望美女!あなたでしたか〜。 今回も辛い辛い。
で、内容ですがテンポよく明るめでララランドもレミゼラブルもダメだった私も大満足でした。ミュージカル体験気味な雰囲気を楽しむため出来るだけ大きな劇場で満員の回に見るのをお勧め。ただ、肝心なはずのサーカスのショーやパフォーマンスは控えめと言うか、物語の要素に過ぎずこれ楽しみにしていた人は残念かも。 女性向けなようで、主人公の相方女子たちの気分がメイン。とにかく感情の荒波に飲まれる主人公…。
驚いたのは実話だって言う事。ホンマか。。。詐欺まがいの相当めちゃくちゃな人ですが....
それを許せちゃう奥さん役はマンチェスターバイザシーで可哀想過ぎる奥さん役だったミッシェルウイリアムズ。ナイスすぎる配役です。
( ; _ ; )泣ける〜
それと! 予告のシェイプオブウォーターが…
これで良いの?って言うくらいに地味でした。 これ本編に期待して良いパターン、内容に自信ありでないかと…主役の東ドイツのスパイ映画に出てきそうなくらいおばさん誰???
ギルレモデルトロらしさ爆発で魚男はパンズラビリンスのカエルのゲロを超えるのか?!楽しみ楽しみ!
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