わすれる前に書いとこう! おっさん映画黙視録

映画が大好きでたくさん見るけど、最近はどんどん忘れちゃう! 見て感じたことを大切に〜、映画徒然草。

ヴァレリアン 千の惑星の救世主 (原題:Valerian and the City of a Thousand Planets、仏題:Valérian et la Cité des mille planètes, 2017)

リュックベッソンのカラフルSF、ヴァレリアン 

f:id:wash-fuel:20180402092655j:plainバレリアン検索したらセイヨウカノコソウというのが出てきてマイナーなのかと心配になりましたが、映画の日は馬鹿馬鹿しいやつがいいな!というのでコレに決定。

他にもいろいろみたいのがあったのですがどれも箱が小さく人口密度が高めだったのも有り。


お話はパール星人(真珠を生産してる裸族)の美人姫(でも灰色丸坊主)が最期に発信したメッセージを主人公が受信してしまい・・・というお話。

トム少佐の歌にのせて宇宙時代黎明期から2050年位までみせてそこから遙か未来にときは移り・・・ということで完全なる宇宙ファンタジーです。

 

まあでも、たぶん、リュックベッソンがスーパーモデルのカーラ・デルヴィーニュが好きで作りたくなっちゃったんじゃないか?という感じの映画。 アイドル映画あるあるな他の役者さん達からやる気が全く感じられませんw

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↑このオネイサンにガオー!とか変な顔をさせるのがこの映画の究極の目的だったりします。

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(パール星人を演じたらしいモデルさん、CGと思ってたけど真面目な仕事してました)

 

ほとんどCGで実写感があるのは初めに出てくる大統領役のTheレプリカントだったルトガー・ハウアー先輩とやる気ナシナシな悪役のクライヴ・オーウェンくらい。
主役のヴァレリアン少佐と相方のスーパーモデル、カーラデルヴィーニュがキレイすぎてCGっぽいし。。。。でも、人間離れした細身は一見の価値アリなので映画の日に見たせいもあってお値段以上だったかな? よくしらず子役かと思って見てましたが・・・。


 

全体として期待していた通り、フィフスエレメント的なカラフルSF世界と美人

 

途中にリアーナショーがあって総合エンターテインメントなお得感が・・・・と思ったらリアーナの吹き替え&演技がメッタメタでそこが一番面白かったかも。。。

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ちなみにここでチョットだけイーサン・ホークも出てるんですけどどうでもいい感じの演出にメイクで誰だかわからないしでそりゃ無いよ〜、な感じでした。 

 

あーもう、ブラックパンサー見に行かないと。

 

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『エージェント・マロリー』(原題: Haywire , 2012

腹が痛くて動けないのをいいことにダラダラ見たエージェント・マロリー。来週には絶対思い出せない題名なので書いておこうと思います。

 

マイナー(私知らなかっただけ?)ですが監督はスティーブン・ソダーバーグ!まじか。

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ユアンマクレガー押しですが、本作主役は画像下の般若みたいな顔でコラージュされちゃっている女優さん。美人なのに嫌がらせか!w いやー、ありえない(笑

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本編では戦闘中も美人であります。

 

原題のhaywire ってなんやねん??って調べてみたら

haywire
ˈheɪwʌɪə/
adjective
informal
  1. erratic; out of control.
    "her imagination had gone haywire"
    synonyms: out of control, out of order, erratic, faulty, not functioning properly; More
Translate haywire to
adjective
  1. 1. あちゃくちゃ

めちゃくちゃ、ですかそうですか。。。ハテ。。。

 

お話は米国のエイジェントがバルセロナの作戦で仲間にハメられて逃げ回るハメに、という有りとよくあるお話なのですが、とにかくアクションがすごい。始まってすぐにこんな立ち回り。

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この後も随所にあるのですが、主役の美人が凄腕諜報員をボッコボコにします。殴るける絞める!イライラしている姉御にもお勧めの映画です。

アクションすごすぎるのでこの姉さん、なにものなんだよ、って調べたら本物でした。

本物と言うか、野獣。強いわけだ。。。相方はスタント必須。

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(劇中ではこんな。女は魔物、とはよく言ったものでございます。)

 

 

それとユアンマクレガーやアントニオバンデラス(悪役!)、チャニングテイタム、マイケルダグラスなんかが出すぎず、でも重要な役で出ていて安っぽさも無し。

 

ジーナ・カラーノさん、他にも出てるようなので見てみたい。

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(ドラマ)スニーキー・ピート (原題:Sneaky Peat)

娘の看病から胃腸炎をもらってしまい、先週末動けなかったのでまとめてみることができました、スニーキーピートの新シーズン。ブラックパンサー見に行く予定だったのになぁ。。。

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シーズン1は正直それほど面白くなかったのですがブレイキングバッドのぶアイアン・クラウンストンが企画者でもあり話題となっていたのでみたものの、いつの間にやら見たのも忘れていました。

スニーキー・ピート シーズン1 (字幕版) | 動画 | Amazonビデオ

で、2nd シーズンがいつの間にかAmazon Prime で公開されていたのでした。

見ないときは全然見ないけど、Amazon Primeはやっぱりオトクすぎるかも。日本の流通・サービス産業が心配になる〜。というか公正取引法や景品法違反じゃないのかしらん。(汗

(本編では超ダメな人たちなのにオープニングがイカス〜!)

 

で、お話的には詐欺で服役していた主人公マリウスが服役後、刑期を共にしていたピートに成り代わってピートの祖父母の家に居候を始めて事件が。。。というのがシーズン1。
マリウスと言うと有名すぎる共和制ローマを恐怖の内戦に追いやった、ユリウスカエサルのオジキ、ガイウス・マリウスが頭をよぎります。が、見ての通りラテン系でもなくイギリスのチンピラ風。 でもやっぱり一癖ありそうに感じる名前だよなー、逆にピートっていうとPeter 省略?よくわからないけど貧乏そうな?

 

シーズン1も面白いことは面白いのですが今ひとつ盛り上がりに欠けるかな〜、印象薄いんです。 
シーズン2は怖いマフィアに付け回されたり、詐欺がスケールアップしていたり、服役していた本物ピート(すごいバカ)が出てきてカオスになったりでユーモアも有り中々の傑作になってました。何といってもバッファロー!脚本書いている人センスいい!!

 

このドラマの見どころ、突出したスター的な俳優街内反面、出てくる人たち全員、顔が怪しすぎる所! 主人公が詐欺師で怪しいのは当たり前なんですが無関係の本物ピートの家族が全員ヤバイ。家業が保釈金建て替え業という犯罪者・冤罪者の保釈金建て替えと身柄の確保、というのが完全に変。。。よくこんな話考えるなと。。。

 

 

面白いので見れる方は見ないと損かも。

 

内容的にはシーズン3も作れる終わり方だったので続きを期待したい〜

 

 

 

 

パヤハリ!なロシアの宇宙映画  ガガーリンとスカイウォーク

スペースウォーカー(2017) (原題:Vremya pervykh/Spacewalker

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史上初の宇宙遊泳のレオーノフ飛行士、ボスホート2号打ち上げと帰還の実話ドラマ。

主役の宇宙飛行士たちは素朴な永遠の少年、奥さんら女性はしたたかなロシア女として対照的に描かれているのが面白い〜。

もう試行錯誤で無理くり宇宙に突撃している時代の話なので打ち上げ後から再突入して救助されるまでトラブルの連続で何度も死にかけます。作り話か?!というくらいに問題だらけで、無理無理進行でハラハラ楽しめます。

レオーノフさんその他についてまとめている方が居ました。本物のほうがイケメンかも?

 


ガガーリン 世界を変えた108分』(原題:Гагарин. Первый в космосе、英題:Gagarin: First in Space,2013

 

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史上初の有人宇宙飛行士ガガーリンの伝記映画。主演のヤロスラフ・ザルニンの笑顔がいい! これ見てからスペースウォーカー見るのがおススメです。

打ち上げの時にガガーリンが言ったという有名なセリフ、パヤハリ!(いくぞ!)はロシア人ならうおおおっ!となるのでしょう。

 

2つともソビエト官僚主義、役人や軍人めんどくさ〜、と言うのや難しい状況を機転やガッツで乗り越えた、というアメリカの宇宙譚と同じフォーマットで、プロジェクトX的なドラマになっててお約束ながら楽しめました。

ガガーリン⇨スペースウォーカーの順でセットで見るとどっぷり浸れるので重ねてオススメいたします。

 

それと見どころはロシアメカやデザイン。映画の中に出てくる宇宙服や宇宙船がかっちょいい。

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実際にモスクワの宇宙博物館に言ったことがあるのですが、デザインがスターウォーズ。というか、アメリカ人の異文明なイメージはこのあたりが起源なのか!ってビンビン来ました。

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スペースウォーカー劇中の宇宙船

 

これは旅行者さんの写真

Space Museum, Moscow (the dog that went to outer space) - モスクワ、宇宙飛行士記念博物館の写真 - トリップアドバイザー

また行きたいな。

 

『シェイプ・オブ・ウォーター』(原題:The Shape of Water、2017)

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どっちにしようかと迷って先にパリ行きを見ましたがこっちも見ることが出来ました。

予想していたより面白くていい映画!

 

しかし、これデートとか子供ちゃんと見に行ってはいけません、禁断のオバハンオ◎ニーシーンがあって罠です。

 

いやー、危なかった。。。娘と見に行かないで本当に良かった。

 

内容は素晴らしくて、簡単に言えばパクリディズニーのアンチテーゼな大人向けファンタジー。主役のお姉さんは障害のあるオバハン、悪いことしてる感じなアメリカ政府の研究者で働いてます。 半魚人との恋愛逃避行を助けるのは隣に住んでいる干されているゲイのデザイナーと研究所に潜伏している人格者なロシアのスパイ。。。何もかもが非主流でウルトラセブンな世界観。 ギレルモさんもアメリカ大統領が大嫌いなメキシコ人だしね。

 

映画が始まるとギレルモデルトロの文字だらけでまずココがすごい!長年温めて来たとは言え仕事多すぎ責任丸かぶり。

 

この監督の映画知らずに割と見てましたがオタ系映画が基本。ヘルボーイな路線とパンズラビリンスな路線、マジンガーZなのとどれも大好きですが本作はパンズラビリンスと同じくヨーロッパ映画風。 これ系のファンタジー映画のダサさを見事に可愛さに変換しててそこがまず良かった! 

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まあ、ある意味続編。。。

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主演のサリー・ホーキンスゴジラ2014に出てたらしいのですが全く記憶にございません。借りてきてみたいけど先に⬇︎のコレも見たい。

アカデミーノミネートで便乗上映だ〜、ずっとシカトしてたのに突如ドタバタで上映決定の図。イーサンホーク出てるのにな!そんで劇場が小さい箱ばかりなんだよなー。。。

 

映画の中でひときわ光っていたのがマイケル・シャノン。この人居なかったら相当にグダグダで退屈だったかも。。。モンスターといちゃつくシーンとか面白いけど長く見たいもんでもないしぃ。

変態や狂気を秘めた役人やらせたらピカイチですな。

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いや〜、パリ行きに続いていいもの見せていただきました。ギレルモ最高。

 

 

 

 

 

 

 

『15時17分、パリ行き』(原題:The 15:17 to Paris,2018)

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なんと、話題作なのに、しかも平日の木曜日に映画の日なのに封切りになったんでイソイソと見に行ってきました。

実際にあったテロの話でしかも犠牲者本人たちが演じるという事で話題になってて気になっておりました。

 

内容は…素晴らしい!ものすごく感動しました。

クリントイーストウッドだなぁ、と思ったのは主役の母親役のジュディ・グリア。 年をとっても女の可愛さを失わない(=すこし馬鹿っぽい)、そして気丈そうにしても弱さを隠しきれない系、イーストウッドの好みですね!

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それとギター、ポロロロロン。 

イーストウッド監督の大好きな映画、グラン・トリノを思い出しました。週末見ようかな。

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こちらはピアノでポロロンポロロン…。

 

 逆に、今回は違うな〜、と思ったのは主題。

イーストウッドの最近の作品

人間世界の重たい社会問題を大きく扱って問うている印象でしたが今回は、生きることの素晴らしさや人間の勇気・友愛が前面に出ていてそこが本当に良かったです。 世の中ひどいことだらけだけど、勇気を持って立ち向かおう、誰もがヒーローなのだ、というメッセージが明確に伝わってきました。特に中盤のヨーロッパ旅行から最後に集約されてバズーカ砲のごとくハートに命中、やられてしまいました。

 

今回、列車に乗り合わせた乗客が実際に演じる、そこの部分への興味で見に行ったのですが見ていて全然気にならないというか、普通。有名俳優出ないので先入観なく見れてそれもまた良し。

 

大好きなイーストウッド監督作品なのであれこれ考えちゃうのですが、とは言えこれまではクリントイーストウッド監督映画ってなーんかいいよね、じわっとくるねーくらいで、これ!ここ!みたいな認識はなかったのですが、今回、明確に彼が撮っているものが見えた気がしたのです。 それは心。 目に見えない心、それも普段人に見せない部分をいかに言葉や台詞でなく、映像と音で伝えるか。そこに集中しているのかな?と。まあ、当たり前のことなのかもしれませんが〜。

 

映画の中で超効果的に出てくるのが有名な聖フランシスの平和の祈り。キリスト教徒ではないですが、 もう世の中がニュースを見るのが嫌になる程殺伐としていて、今このご時世にこういう映画を作ったのはとても意義深い思いました。 

映画で出てきたのは詩の中のこの辺。

 

       憎しみがあるところに愛を、
  争いがあるところに赦しを、
  分裂があるところに一致を、
  疑いのあるところに信仰を、
  誤りがあるところに真理を、
  絶望があるところに希望を、
  闇あるところに光を、
  悲しみあるところに喜びを。

 

いや〜、見て良かったです。

一日一善、くらいはがんばろう、俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

移民問題のドラマ McMafia と 4 BLOCKS

Amazon prime で観れる秀作ドラマ、BBC/AMC制作のMcMafia とドイツ産の4blocks。 どちらも割と短い1シーズンが視聴できるので年始からツラツラと見てました。

 

McMafia

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McMafiaはMcって息子って意味?でマフィアの息子ちゃんの話。 ロシアでイワせていた父が足を洗って家族の安全のためロシアから移民、なにで作ったのかお金持ちなので息子はエリートコースで銀行マン。(ドラマTheOAもそうだったけど、ロシアで始まるって欧米ではそんなにフックになるんかな?)

父と同じくガラの悪い叔父がある日ロシアからの刺客に襲われトラブルに巻き込まれて…。

真面目に仕事したいのにズルズルと・・・マネーロンダリングやら麻薬取引やら危ない世界に飲み込まれていく主人公)

Amazon Prime で見れるのはシーズン1の8話でしたが未だまだ先があるみたいで楽しみ。

McMafia Season, Episode and Cast Information - AMC

 

 

4Blocks

ドイツにいる中東系?の移民の不良移民の話。 

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ドイツ人の刑事たち、潜入する主人公と移民ワル達と男臭いというかおっさんばかりでてきます。中東美女もでてくるけどブルガ?してたりで同じに見えて誰が誰か分かりません。

ドイツで居場所を作るには大金を稼ぐしかない、でも正規の仕事はなく…という厳しい移民の現実が上手いこと描かれています。 

様々な社会的背景があるようですが主人公はダメ人間ドイツ人で移民ドラッグ密売組織に潜入し移民の側に身を置く描き方。 敵味方、人種を超えた友情がテーマとなっていきます。面白かったけどお話的にシーズン2は難しそうかな?

 

McMafia はお金持ちの移民、4-Blocks は経済格差移民と全く違う境遇ですが異国の地で”本流で生きる大変さ、壮絶さ”がチラチラと出てきて考えさせられました。 こんな極端に恐ろしい事になる人はそう居ないんでしょうけども。 (^^;)