わすれる前に書いとこう! おっさん映画黙視録

映画が大好きでたくさん見るけど、最近はどんどん忘れちゃう! 見て感じたことを大切に〜、映画徒然草。

帰ってきたメルギブソン監督! ハクソー・リッジ ( 原題:Hacksaw Ridge

映画好きの盟友的な友人の勧めもあって見てきました、ハクソーリッジ。(歯糞と変換するの、ホントやめてほしい・・・)

メルギブソン監督と言えば、正視出来ないほどの残酷シーンでおなじみ「パッション」のトラウマがあり、戦闘シーンで気持ち悪くなっちゃいそうだなぁ、やだなぁ。というネガティブ含みの精神状態でしたが映画の日が来たので意地汚く昼間からご相伴に預かってきた次第。

グロ戦闘シーン巨塔のプライベート・ライアンとは対象的に、まったりゆっくり、主人公が陸軍に志願する前から始まり、美人看護婦さんとデートしたり、志願したと思ったら上官も同期の隊員も根が良さそうな人ばかり・・・時代背景もあり牧歌的な雰囲気でやや眠くなる展開。

(実際、隣のお爺遺さんが爆睡。戦闘シーンでも爆睡していたので死んでるのか心配なくらいで。。。(汗)

まったりな前半の流れを一身に背負っていたのはマトリックスシリーズのエージェント・スミスことパパ役のヒューゴー・ウィーヴィング。 アル中DV父さんを熱演して他を圧倒。しかしながら演技が素晴らしすぎて 「どうしたら主役のこんな純粋そうな子に育つのか???」 と納得イカない雰囲気もアリ。 あ、ガールフレンド役のクリステンスチュワート激似女優さんもなかなか良かったですね。

(戦争シーングロ動画ばかりで探すのに苦労。。。)

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ど田舎の町から西海岸、ハワイかどこか経由して南洋の沖縄につくまでも相当な道のりが会ったはずですが、一瞬で沖縄の作業現場にワープ。。。140分超の大作でもそうなっちゃいますか、そうですか。。。3部構成くらいのショートシーリーズドラマにしてほしかったかも。 なんて思ってたら恐怖の戦闘シーンに突入。 もうここから理屈抜きの恐怖体験ゾーン。2,3回、ビビって飛び上がるようなシーンもありまして・・・隣の爆睡おじいさん、本当に大丈夫だったんか。

 

映画の日価格だったのでお値段以上! 戦争シーン頼みの映画ではまったくなく、祖国や同胞は守りたい、しかし人殺しも武器も嫌だ!という究極の葛藤、個人とは?国とは?といろいろ考えされられる傑作映画でした。 

それと、あとで知ったことですがアメリカ映画でありながら、主な出演者や制作スタッフをオーストラリア出身者で固めている本作、違う意味でもメルギブソンの同胞愛が爆発しているようです。 日本人から見ると太平洋戦争の映画は複雑な思いになりますがオーストラリアも主要な戦争当事者であり、製作中どんな会話があったのか、大量のアジア系エキストラはどんな気持ちだったのか、など後になっても更に考えさせられてしまいました。 

さて、次は何を見ようかな?

納得の迫力制作現場。あー怖かった。

しあわせな人生の選択 (原題:TRUMAN, 2015 )

昨日の6/27、渋谷ユーロスペースにて試写会が行われた「しあわせな人生の洗選択」見てきました。 原題のTRUMANは主人公が飼っている犬の名前で、試写会も協賛が飼い犬そっくり縫いぐるみの制作会社や滝川クリステルの捨て犬猫里親会がスポンサーらしく、動物映画押しでしたが、お涙頂戴のペット映画ではなく大人向けコメディーです。

二人の主人公、スペインに住むガン末期の中年オヤジに、今はカナダに住む友人が突然の訪問をして4日間をともに過ごす、というお話で非なかなかクオリティーの高い映画に仕上がっています。

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ガンを患い、金も家族もなく仕事も失いつつあり、という悲壮な現実の主人公なのですが泣かせる演出皆無、リアリティーのある雰囲気の中でユーモアを交えて主人公や友人とその状況が描かれているこの映画、素晴らしいなぁ、と思わされるところがたくさんありました。 よく練られているストーリーはもちろん、ミニマムなBGM・効果演出、素晴らしい演技で魅力風貌の俳優陣、犬を犬以上の地位に描かず、人ありき・個人ありきのヨーロッパ人らしい世界観。 
ヨーロッパの人が大事にする個人主義・ユーモア・友愛がジワワワワワ〜〜〜っとどんどん染み出してくる、傑作コメディーでございました。

映画を見終わるとなぜタイトルがTRUMAN(犬の名前)なのかはすんなり飲み込めるのですが、劇内で犬の名前の由来ははっきりと示さず帰り道で気になり始めました。 Trumanといえばまず浮かぶのはアメリカ大統領、つぎはジムキャリーのTruman Showでしょうか。
犬の飼い主の主人公が俳優であることを考えると Trueman Showが原典なのかもしれません。

 

(おわり)

 #TRUMAN #しあわせな人生の洗濯 #spanishmovie #ricardo_darin #cesc_gay

 

キングアーサー (原題:King Arthur: Legend of the Sword

キングアーサー、 監督のガイリッチー好きなので公開後見て大満足。なのに、書くのを忘れておりました。 (防備録兼ねて書き始めたのに、それも忘れちゃうお年頃。。。

ネタバレになっちゃうからあんまり書いちゃいけないのかもしれないけど、まずお話が楽しい。 伝承なので色々バージョンあるみたいですが、いわゆるアーサー王伝説を元に、今風にアレンジして楽しい映画!  

 

アーサー役のチャーリー・ハナム、いや〜イイっす!  ワイルドムキムキかつ抜け目ないバッドボーイにピッタリ。  男気主人公に周りもいいヤツだらけの少年漫画の世界観。

  ガイリッチー映画なので基本、男の世界。 女子は一応出てきても美人は殺されるだけのためのチョイ役だったり悪者だったりと不遇です。(笑
紅一点的な女魔法使いはイドリス・エルバが予定されていたのに別の人(アストリッド・ベルジュ=フリスベ)になっちゃったとか。 そしてこの女魔法使いも色気なし、誰も変な気持ちにならないままお話が進みます。(笑

 

かっちょよすぎる岩石お父さん、町中でのドタバタアクション、強すぎる魔剣パワー、ラストの戦闘とグイグイ引き込まれてあっという間にラストの戦闘へ。 センスの良さ、気持ちよさが随所にありつつ、言ってしまえばどうでもいい話のファンタジー者の悪役なのにジュードロウも懇親の演技。

ガイリッチー監督、偉大すぎる!

 

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#ガイリッチー

#キングアーサー

 

 

わらの犬(2011,STRAW DOGS) と HOUSEMAID(2010)

腰痛がぶり返したのでAmazon Primeのまたまたお世話になってます。

ベン・ハー見たら何故かおすすめさた怖い映画2本、リメイク版「わらの犬」と韓国産HOUSEMAID。

 

Amazon Primeで無料視聴ってありがたいのですが、貧乏根性が働かずダラダラ見ちゃったりでいいような悪いような。 それでもこの2本はちゃんと見れたので面白かったかも?

 

わらの犬のオリジナル?は1971年ダスティン・ホフマン主演、ペキンパー監督ということでコレだけで期待しちゃいますが見たことなくていま猛烈に見たい一本。

主役のジェームズ・マースデン,真面目そうでいてちょっとヤバそうキモそう、という雰囲気が良いです。もっとヤバイ映画にどんどん出てほしい。 奥さん役も田舎のアホバカアメリカ女子を好演してて良かったと思うし、どうでもいい感じの役のジェームズ・ウッズは出てくるだけでヤバイ感じで中盤を持たせてくれたと思うけど、後半はただのバカになってしまってもったいない感じ。 脇役だから脚本通り仕事したんでしょうけども。

 

 

ハウスメイドはめったに見ない韓国産。 主役のメイド役が「ぽわーん」とした、ちょっと頭の弱い感じの役をバッチリ演じてたけど、そんな性格の人がなんで?っていう最後で前半にこの人の土台の説明があったらもっと怖かったと思う。 映画として面白かったのはメイド役の別のおばさんがいい味出してたのと、ラストシーンの女の子があらぬ方向を凝視するシーン。 最後の演出は日本のホラーなんかで使い古したものだけど、現役の感性豊かな若者には効果あるでしょう。

インターネットのせいで世の中評論家だらけ、人口が多く暇な50以上の人がみょーに幅を利かす時代ですが、年寄りの批判を無視して、若者向けに作りたいものを作りたいようにどんどん作って欲しい。なんて思った一本。

 

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ベン・ハー (2016 Ben-Hur )

ベン・ハーAmazon Primeで無料になってます。

ちょうど見たいものもなく、Homeland で諜報員のファラ役で出ていた ナザニン・ボニアディ (Nazanin Boniadi )がでてるので見てみました。
昔のも見たことがなくて重そうだしローマが悪役なんだろうな~と避けていたけど、やっぱりそうだった。(笑

お話は聖書に出てくる兄弟愛がテーマで「へ〜、こんな話なんだ。」っていうので昔のもAmazon Primeで無料なので見てみたら筋はほとんど同じでした。


海戦や戦車レースシーンはいかにも今風CGスペクタクル、すごいんですけど何か入り込めない。  本当のところはわからないけど、映像のために規模拡大しすぎな感じ。

 

ローマからすると,たぶんど田舎のパレスチナにこんな豪華なレース場つくったの? とか同じ頃そんなすごい海戦あったんだっけ? とか都合よくキリスト出てきたりとか脚本が無理矢理感満載。 まあそういう原作なんでしょうけども、な〜んか入り込めない。

ローマがキリスト弾圧して悪者、っていうムードが欧州にはあったみたいですが本当はどうなの?っていうのも相当あるし。どちらかと言うとローマの後釜のカソリック教会が前任を悪者にせざるを得なかっただけのような。 アジアから見ると「ローマってスゲーな、テルマエロマエ!」って感じなのでどうもしっくりこない。 ローマのパンとサーカスポピュリズムは原題に比べればカワイイ、という気もししますし。 「脚本がいかんせん古すぎる!」というに尽きる、へんてこ歴史叙事詩、そんな映画でした。 

 

エンディングのクレジットとかよかったし、作っている人は楽しく頑張ってたのかな?

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メッセージ (原題: ARRIVAL ,2016)

ドゥニヴィルヌーブ監督 2016年公開作品 ARRIVAL (邦題:メッセージ)が公開されたので早速見てきました。 

 

原題のARRIVALはおそらく、原作から来ていて、 米SF作家テッド・チャンが1998年に発表した短編「Story of Your Life, Arrival」 がそれで原作邦題は「あなたの人生の物語」としてハヤカワから出版されています。 子供のころから SF小説が好きなのでこれを購入して読んでから劇場で見ました。

ネットで見ると酷評?もあり「たしかに原作は映画ににしくそうだよねー」と思いながら見に行きましたら、予告編でまたしてもブレードランナー2047! 嫌がおうにも上がります♪

でつまらないぞ!という評価もあった本作ですが、どっこい原作の良さを損なわず見事な映像化。 ドゥニヴィルヌーブ監督すごいすごい。

ラストとか細かく原作と違うところもあるのですが、原作大好きな人がうれしくなる作りでなによりエイミーアダムズがバッチリハマってます。 序盤では中年の学校教員、というやぽったい風体なのにだんだん魅力的に・・・そして、かわいさが滲んでくるあたり・・・さすがプロ、というか女優さん!  この人の鼻が地上で3本指にはいるくらい好きなので出てるだけでうれしかったりするんですけどね、ぐふふ。

派手なSFを期待して見に行った人はがっかりするのかもですが、きちんとお話重視、アカデミー俳優のフォレストウティカーをムリに活躍させようとしなかったり、いろいろ好感が持てる作品となっておりました。 映画って、いいもんですね、って思いたい方は是非。

 

 

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#ARRIVAL #メッセージ #ドゥニヴィルヌーブ #エイミーアダムズ

Why Him?

ブレイキングバッドのブライアント・クランストン、ジェームズ・フランコ主演 Why Him? を 先日乗った飛行機で思いがけず見ることが出来ました。
保守的な一般家庭の両親が女子大生の娘に会いに来たら、彼氏がIT長者で! というコメディー。
IT長者役のジェームズ・フランコが日本のそれとはかけ離れた、ちょっとイっちゃってるタトゥーだらけのヒッピー系アニキ取り巻きも変人で両親困惑、強面のブライアン演じるパパに取り入ろうとして逆に騒動になったり、というありがちなドタバタ劇ですが英語がいまいちわからないながらも面白く見れました。

若干ネタバレになるのですが劇中にウォシュレットのシーンがありまして、初めて見て使う日本の有名なアレ!っていう、これまたよくあるネタなのですが、はやり未だにアメリカでもウォシュレットは珍しいんだ!っと変に感心してしまいました。

映画でも繰り返し使われるウォシュレットの直球の下ネタ、きっと誰が見てもニヤニヤなんでしょうね。

 

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