わすれる前に書いとこう! おっさん映画黙視録

映画が大好きでたくさん見るけど、最近はどんどん忘れちゃう! 見て感じたことを大切に〜、映画徒然草。

ジョン・アダムズ (John Adams , 2008 ) と オリーブ・キタリッジ(Olive Kitteridge,2014)

原作・史実ありの秀作ショートドラマシリーズをAmazon に(強く?)おすすめされ、この夏に見ることが出来ました。 

2つの作品、共通点があって主人公のジョン・アダムズとオリーブ・キンタリッジは、共に聡明で哲学的な人特有な気難しい鬱気質で社会性やカリスマが低い事、劇中で超善良かつ智慧のある良い伴侶に支えられているという点。 

 

ジョン・アダムズ 全7話の歴史テレビドラマシリーズ。

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  アメリカ独立の主要なリーダーの一人で第2代アメリカ大統領となり、第6代大統領のジョン・クインシー・アダムズの父親でもあるジョンアダムズの独立前夜から最後までを描いた伝記ドラマ。

 ミニシリーズなので独立の経緯はそこそこですが、独立の士でありそれぞれ初代と第3代大統領のジョージ・ワシントントーマス・ジェファーソンとの関係がわかりやすく描かれていて大変勉強になりました。

 

 劇中に難しい話はあまり出てきませんが、それでもイギリスとの戦争〜独立宣言は哲学、法哲学、政治哲学の強固な土台と意思があって初めて完遂でき、それらが今日までの強いアメリカの柱であり続けているんだなぁ、なんて思いました。 

  配役では奥さんアビゲイル役にローラ・リニージョージ・ワシントンには名脇役デビッド・モース、ジェファーソンはゲーム・オブ・スローンズでご乱心スタニス役のスティーブン・ディレイン、そして娘役にドーンオブザデッドのサラ・ポーリー、と素晴らしい配役で役柄にピッタリ。

 

それと、ウワー!面白いな〜と思ったのがライバルで盟友のアダムズとジェファーソンは命日が同じ1826年7月4日、なんと独立記念日なのです。 モノを知らないって素晴らしくておかげでラストは鳥肌たちました。

 

オリーブ・キタリッジ。原作はエリザベス・すトラウトの同名小説だそうで紹介記事を見つけました。

『 オリーブ・キタリッジの生活 』思わず唸ってしまう結末ばかりの短編集。せわしない日常を送る燃料補給に、冬の空気のように静謐な文章をどうぞ。 – CALEND-OKINAWA(カレンド沖縄)

 

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コレみてたらスリービルボードももっと楽しめたか?っていうくらい、フランシス・マクドーマンドが全編不機嫌かつ自分勝手。 旦那さんは優しく堅実なパーフェクトなファミリーマン。 

わりと映画やドラマでは男の身勝手が描かれがちですが、同じ人間、しかも知恵が回る女で性格がわるいとどれだけ周りの人が大変か、という感じがビンビンきました。(涙

なにが大きな事件が起きるわけでもなく日々が過ぎていく中で人生を魅力的に描いていてなかなかの傑作でした。原作読みたいな。

それと、後半にビル・マーレーがでてくるんでそこも良かった。抑えた演技でもキャラが濃いのでマクドーマンドとバランスがバッチリでした。

 

夏休み映画シーズンが終わって面白そうなのが続々封切りになっているので早く映画館に行きたい!

次は何見ようかな?