マンチェスター・バイ・ザ・シー (2016) MANCHESTER BY THE SEA
見逃したままになっていてずっと見たかったマンチェスターバイザシー(カタカナで書くとえらくかっこ悪い)が見れました。
なにか大きな事件が起きるわけでもない(けどすごく辛い話が語られる)けど、淡々と過去の出来事を交互に交えながら、ゆっくりしっとりお話が進むドラマモノなのですが作りが細かく丁寧で素晴らしい映画でした。出てくる人とか映画の役者という感じがしなくて、本当にそういう人が生きているかのよう。
辛いこと、悲しいことを抱えながら日々をただ耐えて生きていく人間の生き様は昔の日本映画を彷彿とさせるものがありました。
(途中で流れるテーマ曲的な名曲、アルビノーニのアダージョ。悲しくなる。。)
こういう儲からなさそうなの、どうして作れるの?と思ったら、マット・デイモンがプロデューサー。稼いだ金で映画文化に貢献してるんだなぁ、なんて思ってしまいました。 この映画、誰も悪い人間はいなくて、むしろ良い人ばかり、でも不幸が起きてしまい・・・どうにもやるせない。なんだけど細かい作り込みやセリフでユーモアが散りばめられていて製作者の意図が友愛、人間愛など愛情であることが伝わってきました。
いやほんとすごい映画です。
映画見ながらマンチェスターって町の名前なのにイギリスっぽくないなぁ、アメリカ英語っぽいしなんだろうなぁ、ボストンとかミネソタとか出てくるけど地理がわからん!って気になっていたのですが詳しい方が書いてくれていました。なるほど納得。こういうのわかると余計楽しくなるので感謝感謝。