わすれる前に書いとこう! おっさん映画黙視録

映画が大好きでたくさん見るけど、最近はどんどん忘れちゃう! 見て感じたことを大切に〜、映画徒然草。

帰ってきたメルギブソン監督! ハクソー・リッジ ( 原題:Hacksaw Ridge

映画好きの盟友的な友人の勧めもあって見てきました、ハクソーリッジ。(歯糞と変換するの、ホントやめてほしい・・・)

メルギブソン監督と言えば、正視出来ないほどの残酷シーンでおなじみ「パッション」のトラウマがあり、戦闘シーンで気持ち悪くなっちゃいそうだなぁ、やだなぁ。というネガティブ含みの精神状態でしたが映画の日が来たので意地汚く昼間からご相伴に預かってきた次第。

グロ戦闘シーン巨塔のプライベート・ライアンとは対象的に、まったりゆっくり、主人公が陸軍に志願する前から始まり、美人看護婦さんとデートしたり、志願したと思ったら上官も同期の隊員も根が良さそうな人ばかり・・・時代背景もあり牧歌的な雰囲気でやや眠くなる展開。

(実際、隣のお爺遺さんが爆睡。戦闘シーンでも爆睡していたので死んでるのか心配なくらいで。。。(汗)

まったりな前半の流れを一身に背負っていたのはマトリックスシリーズのエージェント・スミスことパパ役のヒューゴー・ウィーヴィング。 アル中DV父さんを熱演して他を圧倒。しかしながら演技が素晴らしすぎて 「どうしたら主役のこんな純粋そうな子に育つのか???」 と納得イカない雰囲気もアリ。 あ、ガールフレンド役のクリステンスチュワート激似女優さんもなかなか良かったですね。

(戦争シーングロ動画ばかりで探すのに苦労。。。)

www.youtube.com

 

ど田舎の町から西海岸、ハワイかどこか経由して南洋の沖縄につくまでも相当な道のりが会ったはずですが、一瞬で沖縄の作業現場にワープ。。。140分超の大作でもそうなっちゃいますか、そうですか。。。3部構成くらいのショートシーリーズドラマにしてほしかったかも。 なんて思ってたら恐怖の戦闘シーンに突入。 もうここから理屈抜きの恐怖体験ゾーン。2,3回、ビビって飛び上がるようなシーンもありまして・・・隣の爆睡おじいさん、本当に大丈夫だったんか。

 

映画の日価格だったのでお値段以上! 戦争シーン頼みの映画ではまったくなく、祖国や同胞は守りたい、しかし人殺しも武器も嫌だ!という究極の葛藤、個人とは?国とは?といろいろ考えされられる傑作映画でした。 

それと、あとで知ったことですがアメリカ映画でありながら、主な出演者や制作スタッフをオーストラリア出身者で固めている本作、違う意味でもメルギブソンの同胞愛が爆発しているようです。 日本人から見ると太平洋戦争の映画は複雑な思いになりますがオーストラリアも主要な戦争当事者であり、製作中どんな会話があったのか、大量のアジア系エキストラはどんな気持ちだったのか、など後になっても更に考えさせられてしまいました。 

さて、次は何を見ようかな?

納得の迫力制作現場。あー怖かった。