わすれる前に書いとこう! おっさん映画黙視録

映画が大好きでたくさん見るけど、最近はどんどん忘れちゃう! 見て感じたことを大切に〜、映画徒然草。

スパイダーマン:ホームカミング (原題: Spider-Man: Homecoming)

スパイダーマン:ホームカミング 、夏休みの娘とデートがてら見てきました。

マーベルとかヒーロー物はスーパー美人ワンダーウーマンでお腹いっぱい?と思っていましたが、親子で見やすそうなコレに。。 映画見る前に「君の膵臓をたべたい」が泣けたとか「東京グール」が面白かった、とか友達と見に行った映画の感想を聞きつつ「パパ誘われてないなー」と心の中で悔しがりながら開演。

 

本編は子供・ティーンが見てもよし、本格俳優でありながら元祖バットマンマイケル・キートンの悪役ぶり、永遠のカワイイキャラ女優マリサトメイがお父さんも最後まで楽しめる映画にしてくれていました。

本体の業績までカバーしてしまうソニーピクチャーズの看板タイトルなスパイダーマンは今回で3回転目。 またかよ!と言われても仕方ないサイクルですので前作と違い明快な路線変更が有りました。

1. マーベルキャラクロスオーバー

2. 主人公関係の設定はパス

3. 話は単純で悪役も人間の範疇、諸々身近なスクールもの

 

前回のから3年しかたってないからなのかストーリーは主人公ピーターの身の上や、同居先のおじさん夫婦のおじさんが殺害されて正義に目覚める、というような導入は一切なし。

面白いのは ガールフレンドがこれまでブロンド・アホキャラな女子高生で配役では毎回無理ある雰囲気(1作めキルスティンダンスト、2作めエマストーン)でケバさすら感じたヒロインが今回は理系優等生の黒人美少女で清純派。主人公にチューをしたりも無いので親子鑑賞でもOK,学生生活の範疇が多くて若い人(子供)向けなようです。

そしてソニーピクチャーズの業績を支えるべくマーベルと提携して売上アップ、お話は無理なくワイドに世界観は大幅スケールアップ。話は単純ながら広がりがあるので2時間持つ、という感じで資本の力はすごいな〜、っと変な感心をしてしまいました。

娘も喜んでいたのでコレにしてよかったよかった。

 

 

映像にも滲んでいますが「デットプール」に近いノリの映画。

 

つぎはワンダーウーマンだ。美人なので弾が避けて通っても全然気にならないぞっと。

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ライフ (原題: Life , 2017 )  SFの方のライフ。

SFのライフ、見たのに書くの忘れてました。 忘れるから書くのに・・・トホホ。

そーいうわけで1ヶ月位前に見たけど書いてなかったのを思い出したので思い出しながら記述しております。酷評になっちゃいそうですが最後まで楽しく見れたと思う、テレビなら。

内容は

- 割と近い未来・リアルっぽそうSF

- 宇宙ステーション/宇宙船

- 真田広行

- ジェイクギレンホールとライアン・レイノルズの無駄遣い

連想してしまうのは「サンシャイン/2057」。嫌な予感がするので迷ってましたが粗その日「映画みたい!」と思ったタイミングにあるのがコレだったのでした。

 

予感原因のサンシャインは10年前の映画で,死ぬ覚悟で宇宙船で太陽を目指す、というお話、なのですが諸々うまくいってない感じの眠くなる映画で真田広行が主演級で、しかもダニー・ボイル作品に出てるんだぜ!っというのが話題だったような気がします。 ダニー・ボイル大好きなのに裏切られる形になってしまいましたが・・・

      (キャシャーンがやらねば誰がやる。。。)

 

そして!今回のライフ。 Life! っていう若い人向けの自分探し映画(割と好きです)とかマイライフとか、似た名前の映画が多いし、スーパーだってライフだし、絶対見たことすら忘れるな、と思いながら見にゆきましたのは覚えています。

 

原作はポール・ワーニック&レッド・リーズさんという、デッドプールゾンビランドなんかの脚本をされている脚本家コンビが書いたそうで「ブレードランナー」や「メッセージ」のような原作ありきのSF作品ではないそうです。 なるほどなるほど。

映画が始まるとジェイクギレンホールやライアン・レイノルズが自らの味を抑えて抑えて、普通の宇宙船スペシャリストとしてガサガサやっています。 ほかにも整いすぎてて逆に覚えられない顔のレベッカファーガソン(ミッションインポッシブル2015に出てたらしい)とか司令官なのに突撃しちゃう,チョット強面なベラルーシ人女優オルガ・ディホヴィチナヤさんが、好奇心と愛玩志向から暴走して全員を死に追い込む黒人生物学者役のアリヨン・バカレ(ローグワンに出ていたらしい)など少数精鋭?なんですが、全員揃って観客をがっかりさせてくれます。 ヌケていると言うか何と言うか。。。歯がゆい歯がゆい。

思い出すとイライラするので途中はいいとして、問題はラスト。

編集が悪いのか何なのか最後に勝負に出るところで結末が見えてしまうのです。 なんでかわからないけど、「あ〜、これアカンやつや〜〜〜」という感じがじわじわして、最後に「やっぱね〜、だめね〜〜」になっちゃう(涙
ヒロインが叫ぶところも「。。。。。」だし、チャイルド44のときの拘りとキレはどこいっちゃったんすか、スウェーデン人監督スピノーサさん・・・次は頼みますよぉ。

予告は面白そう(涙)

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(死亡シーン)

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#LIFE #SF #ギレンホール  #ライアン・レイノルズ

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

NETFLIX ドラマ The OA

NETFLIX の8話完結(シーズン2できるらしいけど(-_-;)傑作ドラマ OA 3連休を利用して見ることが出来ました。 ドラマと言うか、8時間映画じゃん!というクオリティー。  語り始めてからの出だし、モスクワの町はムード満点。 オープニングのクレジットにはブラットピットがエグゼクティブ・プロデューサーと書かれていました。

ロシアの進行財閥オリガルヒの幹部である父をもつ少女が抗争から逃れるためアメリカへ渡ったものの・・・という出だしで、「あ、これは訓練されてスパイになってセクシースパイおねいさんが陰謀に巻き込まれて大暴れだな!」、なんてアホ面で見ていたら大間違い。

アメリカで養子にもらわれ、普通に育ってぶらりプチ家出したところを誘拐され7年もの監禁のあとである日発見され・・・ということでドーンと現代に飛んで物語本編がはじまります。 こういう長編小説並みにしっかり話の土台を作っていくのはドラマじゃないとできないよな〜、いいねドラマ。。。ここからは誘拐監禁と死後の世界に不思議スピリチュアルなどの要素の入った監禁時代の語りと、SNS時代の光と闇、若者の苦悩なんかを織り交ぜながら主人公が住む町周辺の人々を巻き込みグイグイ進んで圧巻のラスト。 いや〜〜、びっくりびっくり。 もう、このドラマ最後見た後は絶対誰かに話たくなる、衝撃力のある最終話はあっぱれの出来でした。

最後まで見ると

  'In memory of Allison Wilke'. (アリソンウィルケを偲んで)

とクレジットの前に追悼が。 気になって調べたので下にメモも書いておきました。 気になって調べたらここに到達したりするんでしょーか。

 


 

アリソンウィルケについて

作品公開前に亡くなられた作品プロデューサーの一人で A.W.Gryphonとしても知られる小説、映像作家で乳がんで闘病しつつ、がん患者のためのネットワークづくりに尽力されるなど生前多くの人に影響を与えた女性であったことがわかります。  この方を知る人はラストで号泣したことでしょう。

 

ガン闘病者のネットワークサイト

A Network Supporting Cancer Fighters - The Why? Foundation

 

(The OAってなに?シーズン2は? アリソンさんて誰?な記事)

www.mirror.co.uk

 

#RIP_AllisonWilke. #OA

 

 

 

帰ってきたメルギブソン監督! ハクソー・リッジ ( 原題:Hacksaw Ridge

映画好きの盟友的な友人の勧めもあって見てきました、ハクソーリッジ。(歯糞と変換するの、ホントやめてほしい・・・)

メルギブソン監督と言えば、正視出来ないほどの残酷シーンでおなじみ「パッション」のトラウマがあり、戦闘シーンで気持ち悪くなっちゃいそうだなぁ、やだなぁ。というネガティブ含みの精神状態でしたが映画の日が来たので意地汚く昼間からご相伴に預かってきた次第。

グロ戦闘シーン巨塔のプライベート・ライアンとは対象的に、まったりゆっくり、主人公が陸軍に志願する前から始まり、美人看護婦さんとデートしたり、志願したと思ったら上官も同期の隊員も根が良さそうな人ばかり・・・時代背景もあり牧歌的な雰囲気でやや眠くなる展開。

(実際、隣のお爺遺さんが爆睡。戦闘シーンでも爆睡していたので死んでるのか心配なくらいで。。。(汗)

まったりな前半の流れを一身に背負っていたのはマトリックスシリーズのエージェント・スミスことパパ役のヒューゴー・ウィーヴィング。 アル中DV父さんを熱演して他を圧倒。しかしながら演技が素晴らしすぎて 「どうしたら主役のこんな純粋そうな子に育つのか???」 と納得イカない雰囲気もアリ。 あ、ガールフレンド役のクリステンスチュワート激似女優さんもなかなか良かったですね。

(戦争シーングロ動画ばかりで探すのに苦労。。。)

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ど田舎の町から西海岸、ハワイかどこか経由して南洋の沖縄につくまでも相当な道のりが会ったはずですが、一瞬で沖縄の作業現場にワープ。。。140分超の大作でもそうなっちゃいますか、そうですか。。。3部構成くらいのショートシーリーズドラマにしてほしかったかも。 なんて思ってたら恐怖の戦闘シーンに突入。 もうここから理屈抜きの恐怖体験ゾーン。2,3回、ビビって飛び上がるようなシーンもありまして・・・隣の爆睡おじいさん、本当に大丈夫だったんか。

 

映画の日価格だったのでお値段以上! 戦争シーン頼みの映画ではまったくなく、祖国や同胞は守りたい、しかし人殺しも武器も嫌だ!という究極の葛藤、個人とは?国とは?といろいろ考えされられる傑作映画でした。 

それと、あとで知ったことですがアメリカ映画でありながら、主な出演者や制作スタッフをオーストラリア出身者で固めている本作、違う意味でもメルギブソンの同胞愛が爆発しているようです。 日本人から見ると太平洋戦争の映画は複雑な思いになりますがオーストラリアも主要な戦争当事者であり、製作中どんな会話があったのか、大量のアジア系エキストラはどんな気持ちだったのか、など後になっても更に考えさせられてしまいました。 

さて、次は何を見ようかな?

納得の迫力制作現場。あー怖かった。

しあわせな人生の選択 (原題:TRUMAN, 2015 )

昨日の6/27、渋谷ユーロスペースにて試写会が行われた「しあわせな人生の洗選択」見てきました。 原題のTRUMANは主人公が飼っている犬の名前で、試写会も協賛が飼い犬そっくり縫いぐるみの制作会社や滝川クリステルの捨て犬猫里親会がスポンサーらしく、動物映画押しでしたが、お涙頂戴のペット映画ではなく大人向けコメディーです。

二人の主人公、スペインに住むガン末期の中年オヤジに、今はカナダに住む友人が突然の訪問をして4日間をともに過ごす、というお話で非なかなかクオリティーの高い映画に仕上がっています。

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ガンを患い、金も家族もなく仕事も失いつつあり、という悲壮な現実の主人公なのですが泣かせる演出皆無、リアリティーのある雰囲気の中でユーモアを交えて主人公や友人とその状況が描かれているこの映画、素晴らしいなぁ、と思わされるところがたくさんありました。 よく練られているストーリーはもちろん、ミニマムなBGM・効果演出、素晴らしい演技で魅力風貌の俳優陣、犬を犬以上の地位に描かず、人ありき・個人ありきのヨーロッパ人らしい世界観。 
ヨーロッパの人が大事にする個人主義・ユーモア・友愛がジワワワワワ〜〜〜っとどんどん染み出してくる、傑作コメディーでございました。

映画を見終わるとなぜタイトルがTRUMAN(犬の名前)なのかはすんなり飲み込めるのですが、劇内で犬の名前の由来ははっきりと示さず帰り道で気になり始めました。 Trumanといえばまず浮かぶのはアメリカ大統領、つぎはジムキャリーのTruman Showでしょうか。
犬の飼い主の主人公が俳優であることを考えると Trueman Showが原典なのかもしれません。

 

(おわり)

 #TRUMAN #しあわせな人生の洗濯 #spanishmovie #ricardo_darin #cesc_gay

 

キングアーサー (原題:King Arthur: Legend of the Sword

キングアーサー、 監督のガイリッチー好きなので公開後見て大満足。なのに、書くのを忘れておりました。 (防備録兼ねて書き始めたのに、それも忘れちゃうお年頃。。。

ネタバレになっちゃうからあんまり書いちゃいけないのかもしれないけど、まずお話が楽しい。 伝承なので色々バージョンあるみたいですが、いわゆるアーサー王伝説を元に、今風にアレンジして楽しい映画!  

 

アーサー役のチャーリー・ハナム、いや〜イイっす!  ワイルドムキムキかつ抜け目ないバッドボーイにピッタリ。  男気主人公に周りもいいヤツだらけの少年漫画の世界観。

  ガイリッチー映画なので基本、男の世界。 女子は一応出てきても美人は殺されるだけのためのチョイ役だったり悪者だったりと不遇です。(笑
紅一点的な女魔法使いはイドリス・エルバが予定されていたのに別の人(アストリッド・ベルジュ=フリスベ)になっちゃったとか。 そしてこの女魔法使いも色気なし、誰も変な気持ちにならないままお話が進みます。(笑

 

かっちょよすぎる岩石お父さん、町中でのドタバタアクション、強すぎる魔剣パワー、ラストの戦闘とグイグイ引き込まれてあっという間にラストの戦闘へ。 センスの良さ、気持ちよさが随所にありつつ、言ってしまえばどうでもいい話のファンタジー者の悪役なのにジュードロウも懇親の演技。

ガイリッチー監督、偉大すぎる!

 

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#ガイリッチー

#キングアーサー

 

 

わらの犬(2011,STRAW DOGS) と HOUSEMAID(2010)

腰痛がぶり返したのでAmazon Primeのまたまたお世話になってます。

ベン・ハー見たら何故かおすすめさた怖い映画2本、リメイク版「わらの犬」と韓国産HOUSEMAID。

 

Amazon Primeで無料視聴ってありがたいのですが、貧乏根性が働かずダラダラ見ちゃったりでいいような悪いような。 それでもこの2本はちゃんと見れたので面白かったかも?

 

わらの犬のオリジナル?は1971年ダスティン・ホフマン主演、ペキンパー監督ということでコレだけで期待しちゃいますが見たことなくていま猛烈に見たい一本。

主役のジェームズ・マースデン,真面目そうでいてちょっとヤバそうキモそう、という雰囲気が良いです。もっとヤバイ映画にどんどん出てほしい。 奥さん役も田舎のアホバカアメリカ女子を好演してて良かったと思うし、どうでもいい感じの役のジェームズ・ウッズは出てくるだけでヤバイ感じで中盤を持たせてくれたと思うけど、後半はただのバカになってしまってもったいない感じ。 脇役だから脚本通り仕事したんでしょうけども。

 

 

ハウスメイドはめったに見ない韓国産。 主役のメイド役が「ぽわーん」とした、ちょっと頭の弱い感じの役をバッチリ演じてたけど、そんな性格の人がなんで?っていう最後で前半にこの人の土台の説明があったらもっと怖かったと思う。 映画として面白かったのはメイド役の別のおばさんがいい味出してたのと、ラストシーンの女の子があらぬ方向を凝視するシーン。 最後の演出は日本のホラーなんかで使い古したものだけど、現役の感性豊かな若者には効果あるでしょう。

インターネットのせいで世の中評論家だらけ、人口が多く暇な50以上の人がみょーに幅を利かす時代ですが、年寄りの批判を無視して、若者向けに作りたいものを作りたいようにどんどん作って欲しい。なんて思った一本。

 

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